基礎分野
立体特異的な同方向アルケンジハロゲン化反応の開発
鄭元鎭 教授
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所属
GIST 化学科
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E-Mail
wjchung@gist.ac.kr
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受賞業績
アルケンの親電子性ジハロゲン化反応が予測可能な立体特異的合成法として広く活用されたことに対し、相補的な同方向ジハロゲン添加反応は反応開発の原理すら確立されていなかった。そこで鄭元鎭教授は、アルケンの二つの炭素を片面で同時に活性化する戦略と分子内求核剤の可逆的補助作用を活用する戦略を提示する。
研究を通じてアルケンの同方向でのハロゲン置換基二つを導入した生成物が得られるが、これは有機合成に適用可能なレベルでは開発されたことのない新しい方法である。従って、逆方向ハロゲン添加反応に大きく依存さぜるを得なかった立体選択的合成研究に画期的な柔軟性を提供できると期待される。
同方向アルケンジハロゲン化反応は現在、学会で注目を集めている研究分野で、学術的・産業的波及効果が大きいと予想されると共に、様々な応用分野への拡張性が期待される。
Message
私たちの研究は「新しい挑戦」だ