本研究の目的は生体組織と類似した機械性質を有し、等角接着が可能な植込み型粘弾性ジェル電極を開発することであり、そのために両側性イオン高分子とグラフェン、炭素ナノチューブ、グリニンのような伝導性ナノ物質間の正イオン-パイ結合と非共有結合分子引力で3次元架橋構造のハイドロジェルを合成し、高い粘性で組織表面との等角接着性を誘導して長時間安定した電気伝導性および機械的物性を維持するハイドロジェルを具現しようとする。

移植型伝導性ハイドロジェルは生理的信号をリアルタイムでモニタリングして特定組織に標的薬物を伝達する複合型電極として活用可能で、人間の大脳皮質脳溝のように接近しにくい部位にも密接等角接触ができ、脳溝に分布している神経信号を正確に獲得することで脳の機能を綿密に把握できるのにも寄与できる。

本研究は成長する生体組織の形態に適応する新しい電子材料開発や疾病診断および治療用素子として活用されるなど発展可能性が高く、研究の成果が医療分野など関連学問および産業で技術的な波及力を及ぼすものと期待される。