基礎分野

ラジカル選好多孔性構造体の研究

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朴眞姫 教授

受賞業績

有機ラジカルは酸化・還元反応性、近赤外線吸収性などの特性により、触媒、センサー、電気化学エネルギー保存など様々な分野で活用可能性が高いが、一般的に安定性が低く、ラジカルを含む素材の実現が難しい上、一度消滅してしまうと、再導入するためには高いエネルギーが要求される。

 

朴眞姫教授の研究課題はラジカル本来の安定化戦略で形成されたラジカルπ-stacksをビルディングブロックとして活用し、新しいラジカル選好多孔性構造体の合成法を提示する。ラジカル素材特有の電荷分離状態はゲスト分子(guest molecules)に対する吸着力を高め、光の照射無しで持続的なROS生成が可能な触媒として活用できる。

 

本課題はまだ世界的に先取りされていない分野であるため、自己組織性有機ラジカル - 多孔性プラットフォームの開発に先導的な役割が期待され、高い化学及び光反応性、伝導性を見せる新しい物質と分析法の開発は関連学問の研究に非常に有意味な成果になると期待される。

Message
私たちの研究は「持続的な積み重ね」だ
ラジカル選好構造体の開発は様々な素材開発に
持続的に役立てる基礎研究になると期待します。
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