基礎分野

ニッケル触媒を用いた多重複素環合成研究

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趙恩珍 教授

受賞業績

趙恩珍教授の研究課題は、敏感でない穏やかな条件で反応するニッケル触媒システムを実現し、これを用いて様々な機能性多重複素環を合成する課題である。

 

複素環は生理活性物質及び素材でよく発見される重要な構成成分であり、これまで様々な複素環合成法が開発・利用されてきたが、様々な置換機を持つ多重複素環合成は多くの時間と費用がかかる。

 

本研究を通じて、合成が難しかった様々な多重複素環式化合物の誘導体を合成し、新しいライブラリーが構築できると見込まれ、先導的合成経路の開発は後続研究の誘導体合成と生理活性検査において見事なガイドになると期待される。

 

毒性の少ない安いニッケル触媒システムの開発は基礎科学分野で持続的な研究が必要な独創的な課題であり、完成された合成ロードマップは今後、新薬開発や医生命科学及び素材の研究において構造-活性の相関関係の探究を可能にし、関連分野の発展に貢献すると期待される。

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